2025/04/28

Taiwan Today

観光

交通部観光署、タイ国際旅行フェアに「台湾パビリオン」開設

2024/01/29
タイ最大規模の旅行博覧会「タイ国際旅行フェア」が今月25日から28日までタイ・バンコクで開催された。交通部観光署(日本の観光庁に相当)は台湾パビリオンを開設し、タイの人々に向けて台湾観光をアピールした。観光署の周永暉署長によると、タイ人旅客に関しては、台湾中南部や離島めぐりへの誘致を今年の重点としている。(観光署)
タイ最大規模の旅行博覧会「タイ国際旅行フェア」が今月25日から28日までタイ・バンコクで開催された。交通部観光署(日本の観光庁に相当)は台湾パビリオンを開設し、「親山、親海、楽環島(=山の旅、海の旅、台湾一周の旅)」をテーマに、タイの人々に向けて台湾観光をアピールした。観光署の周永暉署長によると、タイ人旅客に関しては、台湾中南部や離島めぐりへの誘致を今年の重点としている。
 
「タイ国際旅行フェア」には、観光署の呼び掛けにより、台湾各地の県・市、同業者組合、旅行社、ホテル、レジャー農場、テーマパーク、特産品業者など28の組織が参加した。フェアに先立ち、今月23日にタイ第2の都市チェンマイでも台湾観光のプロモーション活動を実施した。

また、このフェアのためにタイを訪れた観光署の周永暉署長は、現地の二大旅行協会であるタイ国旅行代理店協会(TTAA)とタイ旅行業協会(ATTA)を訪問。27日には張俊福駐タイ代表とともに台湾パビリオンに足を運び、台湾観光プロモーションのイメージキャラクターを務めるタイの俳優で、「ボーイ」の通称で親しまれるパコーン・チャッボリラックさんとともに台湾の四季折々の旅の魅力を伝えた。
 
昨年、日本を訪れたタイ人旅客は年間延べ200万人に達した。観光署は、日本を訪れるタイ人旅客が、日本訪問前に台湾に立ち寄るよう促すことで、新たな旅客を創出したいと考えている。また、タイに住むムスリム(イスラム教徒のこと)は700万人に上るといわれており、台湾の「ムスリム・フレンドリー」という強みをアピールすることで、今後より多くのムスリムが台湾を訪れることも期待している。
 
周永暉署長によると、タイ人旅客は購買意欲が強く、台湾の地方の経済振興への貢献が期待される。しかし、台湾中南部まで足を延ばすタイ人旅客はまだ少ない。このため周署長は、台湾高速鉄道を使ったキャンペーンに力を入れるほか、台湾高速鉄道やMRT(メトロ)、地方の観光地を走るバス「台湾好行」などを組み合わせたパス「台湾好玩卡(Taiwan Pass)」を旅行フェアで宣伝し、台湾中南部の旅行や離島めぐりなどにタイ人旅客を誘致するのが今年の目標だと語った。
 
コロナ禍直前、つまり2019年に台湾を訪れたタイ人旅客は年間延べ42万人だった。2023年に台湾を訪れたタイ人旅客は延べ39万人と、2019年の水準の約9割まで回復した。今年はコロナ前を上回る年間延べ50万人を目標とする。
 
なお、観光署はタイの旅行フェアを皮切りに、今年はフィリピン、インドネシア、マレーシアなどで開催される代表的な旅行フェアにも参加し、新南向市場の旅客を開拓する。(※新南向市場とは、政府が実施する新南向政策の対象国の市場を指す。具体的にはASEAN10か国、南アジア6カ国、オセアニア2カ国を指す)
 

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